※現在新型コロナウイルスワクチン対応のため、休止しています。
できるだけ苦しくない大腸カメラのために
当院では、安全で精度の高い検査をスピーディに行うことで、患者様のお身体やお気持ちにかかる負担を大幅に軽減する大腸内視鏡検査を行っています。
当院ではオリンパス社の最新内視鏡システム『EVIS LUCERA ELITE』を導入し、これにより精度の高い検査をより短時間に行うことが可能になっています。
また、大腸内視鏡検査では粘膜のシワやヒダを伸ばしてくまなく観察する必要がありますが、これまでは空気で大腸をふくらましていたため検査後のお腹の張りに不快感を覚える方が少なくありませんでした。当院では。空気よりも吸収速度が速い炭酸ガス送気装置を使用することで検査後のお腹の張りをすばやく解消できるようにしています。吸収された炭酸ガスは二酸化炭素になって呼気として自然に排出されるため、お身体への安全性も高くなっています。
硬度調整機能を搭載したスコープ
大腸内視鏡検査では、スコープが腸壁を押すなどして伸ばした際に痛みを起こすことがありますが、当院で導入しているスコープにはこれを防止するための硬度調整機能が搭載されています。術者の手元のデリケートなコントロールを正確に伝える高い弾発性を持った新素材の高追従挿入部、スムーズに曲がった後はまっすぐに戻りやすくなっているカーブトラッキング技術が使われており、負担を大幅に軽減しています。
このような症状ありませんか?
以下のような症状がある方は検査を受けることをお勧めいたします。
- 便秘や下痢が続いている
- 便が細くなってきた
- 血便がでた
- お腹が張っている
- 排便回数が多い
- 残便感がある
- 急激に体重が減少した
検査でわかる病気
大腸ポリープ
大腸にできる腫瘍で、良性の場合も大きくなるとがん化する可能性があるため、リスクの高くなる5mm以上のポリープは切除が望ましいとされています。ポリープはできた場所や大きさなどにより血便などの症状を起こすこともありますが、出血を起こさず便潜血検査でも陰性になることがかなりあります。
大腸がん
大腸がんは増加傾向にあり、死亡原因としても上位を占めていますが、早期発見して切除することにより完治が望める病気です。早期の大腸がんを発見できる最も有効な検査は内視鏡検査であり、便潜血検査では陰性になってしまう場所にできた大腸がんも内視鏡検査であれば発見可能です。
大腸炎
ウイルスや細菌、寄生虫、血流異常、薬などさまざまな原因によって起こります。代表的な症状に下痢があり、腹痛や下血が起こることもあります。原因によって治療法が異なりますが、基本的に炎症が軽い場合には内服や食事療法を行い、炎症が強い場合には入院が必要になることもあります。
潰瘍性大腸炎、クローン病
腸の粘膜に炎症や潰瘍を起こし、いったん治まる寛解期をはさんで再燃を繰り返します。どちらも原因がはっきりとはまだわかっておらず、難病指定されていますが、適切な治療を続けることでほとんど平常通りに生活することも可能です。ただし、この2つの病気は治療法が大きく異なる部分があるため、専門医による正確な診断と適切な治療をできるだけ早く受ける必要があります。
痔核
肛門にできる外痔核と肛門内にできる内痔核があり、一般的には「いぼ痔」と呼ばれます。外痔核は知覚神経のある皮膚にできるため痛みが起きやすく、内痔核は痛みがありませんが出血を起こすことが多くなっています。早期の段階であれば坐薬などの保存療法で治すことができます。
検査の流れ
大腸カメラ検査は便秘している場合には行えず、検査の数日前からある程度食事内容にご注意いただき、前日には検査食を食べていただく必要があります。腸が空っぽになっていないと正確な検査ができませんので、こうした注意事項をお守りいただく必要があり、そのために当院では事前に受診していただいて検査について詳しくお伝えしています。
事前受診
問診、事前準備と検査内容についてのご説明、注意事項などをわかりやすくお伝えしています。
服用されている薬がある場合には、ここでその内容をうかがって検査前日や当日の服薬・休薬についてお伝えしています。
便秘になることが多い場合、検査の数日前から薬を服用していただき、便通を改善しておく必要があります。また、前日に食べていただく検査食や前日や当日朝に服用していただく下剤などもお渡しします。
検査前日
前日の朝食は消化の良いものを食べていただき、前日の昼食と夕食は事前にお渡しした検査食を食べていただきます。前日の夕食はできれば夜7時まで、遅くとも夜9時までに食べてください。それ以降は、検査が終わるまで絶食です。
水分補給は水やお茶など色のついていない透明なものを多めにとるようにします。
前日の就寝前、夜10時くらいになったらお渡ししたお薬を飲んでください。
普段飲んでいるお薬がある方は、事前受診でお伝えしたとおりに服用・休薬してください。
検査当日の朝
水分補給は水やお茶色のついていない透明なものをとってください。
普段飲んでいるお薬がある方は、事前受診でお伝えしたとおりに服用・休薬してください。
ご来院
検査予約時間の5分前までにいらしてください。
受付に診察券、検査の同意書を提出してください。
検査準備
受付終了後は、計1.5リットル前後の腸管洗浄液を飲みはじめ、数回に分けて2時間から2時間半かけて飲み切ります。便が透明になったら前処理は終了です。
検査
検査は約30分が目安です。病変やポリープがあった場合には、組織の採取を行うため、もう少し時間がかかります。採取した組織は病理診断検査を行います。
検査後は1時間程度リカバリールームでお休みいただきます。
結果のご説明
検査を行った医師が検査画像を使って結果をわかりやすくご説明しています。わからないこと、ご不安などがありましたら、なんでもお気軽にご質問ください。組織採取を行った場合、病理診断は約10日後に結果がわかります。そのため、再度ご来院いただいてご説明となります。
検査費用
1割負担 | 3割負担 | |
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観察のみ | 約2,500円 | 約7,500円 |
観察+組織検査 | 約3,000~5,000円 | 約10,000~16,000円 |